腰痛ラボ

腰痛の悩みが和らぐ、腰痛改善を一緒に考えるラボ

【腰痛スペシャリスト】
骨先生®
柴田郁恵氏 中編

腰痛スペシャリスト#14 柴田郁恵氏(骨先生®)

「骨先生®」の骨を意識するだけで痩せるセミナー①

前編では、骨先生®誕生までのお話を伺いました。中編では、話題の「骨を意識するだけで痩せるセミナー」、通称「骨セミナー」を特別にご紹介します。セミナーに参加している感覚でお読みいただけて、セミナーを疑似体験できる内容。2016年5月にスタートして、およそ400人が受講したという「骨セミナー」。疑似体験のスタートです。
12月3日、骨先生®初の書籍『汗をかかずにほっそりする 骨美人ダイエット』(サンマーク出版)発売されました!

皆さん、骨先生®こと柴田郁恵です。本日はよろしくお願いいたします。
このセミナーは「骨盤」「股関節」「腕を動かす」の3部構成。それぞれ、理論とエクササイズの実践がセットになっています。前後のウォーミングアップと振り返りを含めて所要時間は約2時間です。

はじめに、ウォーミングアップとして、あなたの頭の中を整理していきましょう。このセミナーに「なんとなく」参加された方はいらっしゃらないと思いますので(笑)、このセミナーで知りたいことを1つ〜3つ書いてください。

*参加者からあがった“知りたいこと”を抜粋
「骨を整えるとなぜ痩せるのか」「運動が嫌いでもできますか?」「そもそも骨を意識するということはどういうことでしょう」「腰痛持ちなので、特に腰痛の改善になることがわかれば嬉しい」「いつも三日坊主になりがちですが続けるにはどうすれば?」

*以上をふまえて、以下の内容が続く。
「それらの内容を知ることができたその先、あなたの姿はどのように変化しているか」「その変化を食い止めてしまう原因があるとしたらそれは何か」「そして、その解決方法をセミナー終了後に書いてみてください」
まずはこうして、ご自身の頭の中を整理していくことが大切です。この後のセミナーには、そういったことの答えが含まれているはず。また、ストレッチは「これだけでいいの?」と思われるくらい厳選したものをご紹介しますので続けられるはず。また、運動が苦手な私でもできる内容なので安心してください。
それでは「骨」にフォーカスしながら進めていきましょう。

セクション①
【「骨盤」の仕組みを知ってポッコリお腹・腰痛とサヨウナラ】

私たちの体は幾つの骨でできているかご存知ですか?
検索してみると「300個以上」と、出てくるはずです。でも、それは子供の頃の数で、15、16歳を境に磨耗したり、くっついたりして徐々に数が減っていき・・・成人の骨の数は206個ほど。なぜ骨盤なのか。体の前側で起こるぽっこりお腹と後ろ側で起こる腰痛の間にあるのが骨盤です。ですから、それらを解消するには、骨盤の位置を正しく整えることが必要ですし、体の中心にあり頭蓋骨まで繋がっている骨ですから、まずは骨盤を知ることから始めたいと思います。

骨盤といえば、「骨盤ダイエット」「骨盤調整」などが注目され、流行ってからもう12年くらい経ちます。では、どうしてみんな痩せないのか?(笑)骨盤はそれを構成する幾つもの骨の総称なんです。そのためにぼんやりとしたイメージで、正確な情報が頭に入って来ない。だから頭の中の骨盤のイメージを自分の体に落とし込むことができず、結果的に意識を変えることができないということが、あんなに流行ったのに痩せない最大の理由だと考えます。
と、いうことで改めて、骨盤の位置や形、各部の名称を確認してみましょう。

骨格の図を見ると骨盤はゾウの耳、あるいは羽を広げた蝶々のような形をしていることがわかります。
覚えておくと骨盤を意識しやすいポイントは次の3つです。

① ASIS(上前腸骨棘)
これは、腰の出っ張った部分。ローライズのパンツを履くと引っかかる部分です。お腹に肉がついていないと仮定すると、うつ伏せになった時に床にぶつかる部分。

② 恥骨結合

結合部なので、妊娠や出産、急激な体重増加などで開いて、痛みを伴うこともあります。出産時に離れてしまったり、骨折することも。恥骨結合の損傷はとても危険です。

③ 坐骨
とても大事な、骨盤の一番下の部分。2つの点。

エクササイズ①【坐骨で座る】
まずは悪い見本から。さっきまでの皆さんの座り方はこんな感じでした。これではお腹をぽっこりさせてしまい腰痛を引き起こします。
正しい座り方=「坐骨で座る」座り方はこうです。足を軽く開いて、お尻を突き出すように座り、坐骨を座面につけて、骨盤を座面に垂直に立てるように座ります。
さっきまでぽっこり出ていたお腹が引っ込みましたね。坐骨で座れば、自然とこのようになります。

【坐骨で座ると2つのインナーマッスルが起動する!】

姿勢をよくしようと思うと、いろいろ考えて様々なところに力を入れて、結局すぐに疲れて元の姿勢に戻ってしまった、という経験はありませんか?骨は、骨だけで動いているのではなく筋肉で動かされています。
坐骨で座ると「腹横筋」「骨盤底筋群」という2つのインナーマッスル(体の奥にある深層筋)にスイッチが入った状態になりますから、坐骨で座ってその状態を維持することで、それらを鍛えるエクササイズ効果も期待できます。骨盤が正しい位置に整えられて、ポッコリお腹と腰痛にサヨナラできるというわけです。

*目安:1日3回(朝・昼・晩) 各20分

坐骨座りは『汗をかかずにほっそりする 骨美人ダイエット』に詳しく紹介されています

【セクション1の補足】
いつも、坐骨で座る「アーユル チェアー」のような椅子に座れるわけではありませんので、外出先の様々な環境で座るときに注意すべきポイントについてお話しします。
それは「膝がASISよりも下に位置するように座ること」。深く腰掛けるソファ、お子さんの保護者会で座る子供用の椅子、さらには体育座りなど、すべて膝がASISより高い位置になるのでNGです。膝がASISより上にある状態では坐骨を立てることはできません。
床に座る場合は、正座が理想的ですが、お尻の下にタオルやクッションなどを入れて、お尻を底上げしてあぐらをかいても坐骨は立ちますね。

坐骨が立ち骨盤の位置が整うと、上半身の見た目もスッキリした印象になります。ASISと膝の位置関係を覚えておいてください。


 
汗をかかずにほっそりする 骨美人ダイエット
著者:柴田 郁恵 サンマーク出版「ガッツリ運動はイヤ! 食事制限もイヤ! でも、やせたい!」
そんなムシのよすぎるあなたの願い、 「運動嫌い専門トレーナー」がかなえます!

◆ セミナーのご案内 ◆
『骨を意識するだけで痩せるセミナー基礎編』@東京原宿
2019年01月11日(金) 10:00 ~ 12:00 アーユル チェアー 原宿ショールーム

骨先生®
柴田 郁恵 氏
1983年、埼玉県所沢市生まれ。日本女子体育大学では舞踊学を専攻。様々なダンスの実技、理論を学ぶだけでなく、舞台・公演の演出など、創作活動にも取り組む。在学中より、生涯学習センター、フィットネスクラブ等で、ダンスやバレエ、ヨガのレッスンを行う。妊娠を機に現場を離れるが2016年から、自身の経験を元に、骨を意識して日常の動作を徹底的に見直すことで考案した「骨を意識するだけで痩せるセミナー」通称:「骨セミナー」を全国で開催。自身の体を“動く骨格標本”として活用するわかりやすい指導が好評。オンラインでの受講も人気。セミナーの内容をまとめた『汗をかかずにほっそりする 骨美人ダイエット』出版。

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