腰痛ラボ

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【腰痛スペシャリスト】
骨先生®
柴田郁恵氏

腰痛スペシャリスト#13 柴田郁恵氏(骨先生®)

「骨セミナー」を主宰する動く骨格標本「骨先生®」はこうして誕生した

今月は、腰痛の“スポット”ではありませんが、2016年から全国で開催されている「骨を意識するだけで痩せるセミナー」、通称「骨セミナー」を主宰されている「骨先生®」こと、柴田郁恵さんです。先生のおっしゃる骨を意識すること、姿勢を意識することは腰痛の解決や防止にもつながります。前編では、柴田郁恵さんが「骨先生®」になられたいきさつを伺いました。もちろん、とてもわかりやすいと評判のセミナーも受講してみましたので、こちらは後編でご紹介します。

—— この「骨を意識するだけで痩せるセミナー」という、多くの女性が飛びつきたくなるようなセミナーを主宰されるに至った経緯を教えていただけますか。

柴田郁恵さん(以下、柴田)

   はい、大学在学中から、墨田区の生涯学習センターの講座作りのお手伝いを始めて、卒業後は25歳くらいまで、様々な場所でダンスやヨガのレッスンを週に20くらい受け持っていました。1日に3レッスンという日も。そういえば、ちょっと話は逸れますがヨガのインストラクター養成コースに通っていた時に、ぎっくり腰をやってしまいました。

—— え?それはどんな状況で?

柴田 原因ははっきりしているんです。通常のレッスンでは様々な動きをバランスよく組み合わせて構成するのですが、インストラクターの養成コースだと、効率的に進めるために同じカテゴリーの動きを繰り返し行うんです。それで、反りのバリエーションの時にギクッと・・・

——  一箇所だけに負担がかかりバランスが崩れますから、なるべくしてなってしまったという感じですね。骨先生®になられてからは、ぎっくり腰も腰痛はありませんよね?

柴田 はい、お陰様でその時だけです。そして、話を戻しますと・・・子供ができてからは、以前のような働き方はできなくなりましたので、自分でサークルを立ち上げて近所のママたちを集めてやってみようと思って。最初はワンコインで、近所の集会所を借りてレッスンをしてたんです。

——  ママたちということはお子さんたちも一緒ですか。

柴田 はい。子供たちが泣き出すともう大変なことになって、私の声もぜんぜん聞こえなくなる(笑)。10年くらいインストラクターとして約8万人の方々を教えてきたという自負もありますから、だんだん体が戻ってくるにつれてその状態が歯がゆくなってきて、もっとちゃんと教えたいという気持ちが強くなったんです。

——  そうでしょうね。以前は、1日に3、4レッスンもなさっていたわけですから。それで、どんな風にスタートされたのですか?

柴田 まず、もういちかばちかで(笑)、オリジナルのコンテンツを作ろうと。そして、自分の体を完璧に戻して、自分自身を広告塔にしてやるしかないと。ちょうど、その頃・・・2016年頃は、フェイスブックやアメーバブログなどがすごい勢いで伸びていた時期でしたから、その波に乗ることができてラッキーでした。フェイスブックとブログを開設して集客を図りました。セミナーを受講された方々も感想をSNSでアップしてくださいますし。

—— 順調な滑り出しだったのですね。先生のスレンダーな体型も「骨を意識するだけで痩せる」というキャッチーなタイトルと相まって相当インパクトがありますよね。いつから「骨先生®」に?

柴田 セミナーを受講された方が私との写真をSNSであげてくれて、そこに「骨先生と」って書かれていて、そのことがきっかけで「骨先生®」と呼ばれるようになったんです。

—— そうなんですか。「骨先生®」は、偶然生まれたのですね。戦略の一部かと思っていました(笑)

柴田 他に「骨先生」がいないかすぐに調べたところ、幸い他にはいらっしゃらなかったので、商標登録をして、ホームページも作って「骨先生®」になりました(笑)

—— 無事に商標登録できてよかったです。ところで、基本的なことですが、なぜ骨なのでしょう?

柴田 昔、フィットネスクラブでインストラクターをしていた頃は、筋肉ありきでした。筋肉について教えて筋肉を鍛える。でも、私にはなぜ筋肉を鍛えるのかいまひとつ理解できなかったのと、私は筋肉質ではないし、マッチョになりたいと思わないのに筋肉・・・?というジレンマを感じながら教えていたんです。カルチャーセンターでは割と自由にできたので、筋肉ではなく骨にフォーカスして、自分を動く骨格標本にしてセミナーをしたんですが、フィットネスクラブでの反応よりも、明らかにそちらの方が良かったんです。それを思い出して、骨だ!(笑)と。骨に特化したオリジナルのコンテンツを作ろうと。

 

—— 筋肉質ではないという、フィットネスクラブで指導するインストラクターとしての、いわば短所を、発想の転換で長所にするとはお見事です。ところで、「骨セミナー」の様子を始め骨先生®の情報はSNSやブログなどで公開されていますが、メソッドを丸ごと盗まれてしまう危険性もあるのでは?

柴田 それが、今のところそういうことはないんです。

—— それはどうしてでしょう?

柴田 私とメソッドがセットだからだと思います。メソッドだけ真似をされたとしても、教えるのが動く骨格標本の私でないと説得力がありませんよね。

—— なるほど。確かにそうですね。先生がぷよぷよしていたり、マッチョな男性だったりしたら説得力がありませんね(笑)。先生のセミナーの人気の理由はどんなところにあると思われますか。

柴田 私は5歳の頃にバレエを始めて、妊娠と出産でしばらく休んでいたのですが、去年の夏に娘がバレエを始めたのをきっかけに再開しました。長く続けていますが、骨格的にはバレエには向いていなくて、例えば海外にあるバレエの学校に入学したいと思ったとしても、骨格がバレエには向かないと判断されて入学はできなかったはず。

—— え、そんなことがあるんですね。どう不向きなんですか?

 

柴田 内股というか股関節が開かないし回りにくいんです。だから、相当意識して股関節を動かさなければならない。そうしないと、他の人と同じように踊れなかったから。そのことも自分の体、骨格に関心を持ったきっかけですね。そして、自分ができなくて苦労しているからこそ、できない人の気持ちがわかる。受講されている方がどんなことで悩み、どんな風になりたいかをきちんと伺って、年齢層も考慮して、お話しする項目のボリュームを調整しています。

—— なるほど。それは大事なことですね。それから、とてもシンプルでわかりやすいと思いました。覚える骨もストレッチも少ない。

柴田 これでいいの?っていうくらい少ないですよね(笑)。情報が多すぎても混乱するだけで、みなさん本当に知りたいことだけを教えてもらえればいいと思っておられるんですよ。例えば、私は実はお料理が苦手でして、昨日は冷蔵庫に鶏もも肉と大根があったので煮物を作ろうと思い、レシピを検索したのですが「鶏もも肉、大根、煮物、簡単」と、入れます。受講者も同じで「下腹、ぽっこり、解消、簡単」で検索する(笑)。そうすると「骨セミナー」が出てくる。

—— あはは、もう一つのキーワードは「簡単」でしたか。なるほど、欲望が明確でいいですね。そんな「骨先生®」がいよいよ本を出版されるとか。

柴田 はい、本が出版されたらそれを使ってセミナーをしたいと思っています。

—— 楽しみにしています。

骨先生®
柴田 郁恵 氏
1983年、埼玉県所沢市生まれ。日本女子体育大学では舞踊学を専攻。様々なダンスの実技、理論を学ぶだけでなく、舞台・公演の演出など、創作活動にも取り組む。在学中より、生涯学習センター、フィットネスクラブ等で、ダンスやバレエ、ヨガのレッスンを行う。妊娠を機に現場を離れるが2016年から、自身の経験を元に、骨を意識して日常の動作を徹底的に見直すことで考案した「骨を意識するだけで痩せるセミナー」通称:「骨セミナー」を全国で開催。自身の体を“動く骨格標本”として活用するわかりやすい指導が好評。オンラインでの受講も人気。11月末には、セミナーの内容をまとめた本が出版される

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