腰痛ラボ

腰痛の悩みが和らぐ、腰痛改善を一緒に考えるラボ

#2 友広隆行さん
(カイロプラクター、アスレティックトレーナー)

聖地巡礼#2 友広隆行さん(カイロプラクター、アスレティックトレーナー)

ときどきやってくるぎっくり腰も大変怖いのだけれど、日常生活の中でも当たり前になっている腰痛もどうにかしたい。この気持ちを日常生活の中で恒常的にどうにかできる手段はないかと始めた「腰痛聖地巡礼」
世界を相手にスポーツの体の悩みを解決してきたカイロプラクターであり、アスレティックトレーナーの友広隆行さん。前編では水を飲むことと腰痛に限らず、人間の身体に現れる痛みは良い関節と良い筋肉があることが解消の糸口になるという話を伺った。

友広隆行 さん(以下「友広」)

   腰痛、肩こりが現代人の宿命のようになっていますが、日本人はとにかく姿勢が悪いのが気になりますね。

北原徹(以下「北原」)

   ぼくも相当悪いですね。よく、電車の中で高校生が浅く座って背もたれに首を持たれて、腰を曲げてだらっと座っているのを見るのですが、ああいう子を見ると「20年後、腰痛に悩まされるし、背骨も曲がったり、脊椎狭窄症になるし、良いことなんてひとつもないから、今すぐに背筋を伸ばして暮らして欲しい!」って言いたくなるんですよ。

友広 はははは。そうですよね。あの座り方は腰痛を生み出すためのようなものです。椅子の座面は坐骨で支え、背もたれでは仙骨が軸になるようにして座ると良いんですよ。

北原 背筋を伸ばして座るのはわかってはいるんですけれど、気がつくとダラって座っているんです。筋肉的に疲れちゃうっていうか、耐えられないんですよ。

友広 先ほど北原さんの筋肉や骨のバランスをチェックしたのですが、姿勢の悪い人がほとんどそうであるように、北原さんもストレートネック、フラットバックでした。

北原 聞いたことがあります。その言葉。まるで流行語ですよね。自然なS字ができていないんですよね。

友広 では、ストレートネックとフラットバックを修正しながら、腰痛防止になる運動をお教えしますね。その前にドローインをちゃんと覚えてください。これからお教えする体操もドローインをするのとしないのとでは効果が違います。歩くときも漫然と歩くのではなく、ドローインをしながら歩くだけで疲れ方が違います。

 

ドローインはスキニーパンツやサイズのきつい服をはく際に、お腹をぐぐーーーっと引っ込める。
あの要領でお腹を引っ込めるだけ。お腹全体を凹ませることで、天然のコルセット筋である腹横筋(ふくおうきん)というおなかまわりの筋肉に力が入り
体の軸が定まるという。腰痛対策に腹横筋は鍛えるべき筋肉なので、ドローインは覚えておきたい。

北原 おへそのあたりにある重心を少し上に持ち上げるような感覚と聞いたことがあります。これをするだけで、身体がS字になっている気がします。

友広 体全体が上に上がる感じをイメージできるといいですね。それでは施術台に仰向けに寝っころがってください。そうしたら、両足の膝を立ててください。その状態でお尻を上げて、息を吐きながら、お腹を引っ込める感じでゆっくりお尻を下げてください。筋力が弱い人は滑らかに下ろすことができず、カクン、カクンって下がるんです。これを10回やってください。

北原 エレベーターが各階止まりしているみたいです……。

友広 今度は右足を曲げて左側に持ってきてください。そして、左足を上げて、息を吐きながら、ゆっくり下ろして下さい。今度は左足を曲げて、右側にもっていって、同じことをしてください。これも片足10セットやりましょう。

北原 これ、結構きついですね。太腿やお尻の裏側の筋が伸びる感じです。

友広 それがわかるのであれば、この体操はできています。では、寝たまま片足の膝を両手で抱えてください。手を引き寄せて、ぐうっと膝を胸に近づけてください。これを片足ずつやって、最後に両足を同じ要領で。難しいかもしれませんが、この体操もドローインを意識してみてください。片足10回ずつ、両足10回やりましょう。
今度は猫とらくだのポーズです。両手両足を施術ベッドにつけてください。そして、腰を曲げてらくだのポーズ、逆に背筋を反らせて猫のポーズです。このときも息を吐きながら行ってください。これも5〜10回ですね。

北原 これは簡単ですね。そして、身体が伸びる感じがします。

友広 最後は両手両足を施術ベッドにつけたまま、右手と左足を上げてください。手は前に伸ばすイメージで、足は後ろに伸ばすイメージで。息を吐きながら10数えてください。一度戻して左手と右足で同じようにしてください。

北原 これをすべて忙しい朝に必ずできるか、なかなか難しいですね。

友広 いやいや、朝飯前に軽く体操するくらいの運動量ですよ。

北原 そうなんですが、仕事があると……。

友広 ああ、そうやって仕事のせいにして、寿命を縮めて良いんですか?

北原 またまた〜〜。そうやって脅すということで言うこと聞くと思っているんですよね。

友広 いやいや、そうやって、運動しないでいると10年で10%筋肉は衰退しますよ。一日5分で良いから、できるだけやってみてください。10年後に健康でいられるためにこれを続けて、たくさん歩くんです。マッサージのように受身のケア=パッシブケアだけでなく、ドローインのようなアクティブケアを、自分で毎日簡単できることを習慣づけていくことが重要なのです。

北原 ありがとうございました。

友広 こちらこそお疲れ様でした。必ず続けてください。3ヶ月で身体が変わりますから。3ヶ月後にまた会いましょう!

筋力や体の動きは何もしないでいるとどんどん老化していく。身体が錆びるというやつだ。しかし、可動域を少しでも広げる、もしくは現状維持を目指すための体操が今回の体操だ。友広先生にお教えいただき、本稿を書くまでに約2週間続けてみたが、それぞれの体操はときに痛気持ちよく、時にしっかりと身体を鍛えている「感触」がある。電車に乗っていても、会議をしているときも思い出したらすぐに下っ腹を引っ込めてドローインする。そんなことを続けているが、どうやら調子が良い。3ヶ月後に再訪して、腰痛改善のためのさらなるものを得られたらと思う.

Toru Kitahara (Portrait Photographs & text) , Youtsu Labo staff(Exercise and more photographs)

SCAPULA あざみ野荏田店
友広隆行さん(カイロプラクター、アスレティックトレーナー)
パッシブケア(緊張感の緩和)とアクティブケア(姿勢の矯正)を融合させ、心と身体をストレスフリーに導く独自のメソッドを提唱。
メソッドを習慣化することで、 [ 自分で自分の健康を手に入れる ] ことを目指している。
友広氏のケアを受けたい方はホームページから予約可能。

Return Top