腰痛ラボ

腰痛の悩みが和らぐ、腰痛改善を一緒に考えるラボ

#9 前田典子さん
「完璧なスタイル、美しい姿の奥に隠された波瀾万丈の腰痛人生」


「完璧なスタイル、美しい姿の奥に隠された波瀾万丈の腰痛人生」

今回は「腰痛セレブ対談」初の女性腰痛セレブの登場です。『HERS』等のファッション誌では完璧なスタイルでさまざまな服を颯爽と着こなし、フルマラソンも完走するという健康的な姿からは腰痛に苦しんだ日々が想像できません・・・腰痛歴とそれに伴う各種エピソードなどを伺いました。

—— どんな服でも着こなしてしまう完璧なスタイルをキープしていて、スポーツも万能。そんな、健康的なマエノリさんが腰痛持ちというのはとても意外な感じがするのですが、腰痛はいつ頃からですか?腰痛になった具体的な原因はあるのでしょうか。

前田典子さん(以下、前田) 

   腰痛歴は結構長いんですよ。初めての腰痛は20代の頃ですね。直接的な原因は運動なんです。

—— え?運動=健康的というイメージですが。

前田 昔から体を動かすことが好きで、20代の頃からスポーツジムに通って、様々な運動をしていました。若かったのでとにかくがむしゃらに体を動かしていて、筋肉と椎間板が悲鳴を上げたという感じでしょうか。準備運動もせず、適切なストレッチもせず、最後のクールダウンもしない。そんな無茶は恐ろしくて今なら絶対にしませんが、その頃は若気の至りでひたすら、がむしゃら(笑)。

—— 原因ががむしゃらな運動というのは、青春!という感じですが、20代から腰痛はつらいですね。

前田 もちろん、突然ぎくっとなったわけではないんですが、準備運動もしないで無茶を繰り返すうちに徐々に腰が張ってきて・・・ついにぎくっと。それ以来、長いお付き合いが続いています。20代で始めたゴルフも、練習場ではとにかくこれまたバンバン打って、がむしゃらに練習していたので(笑)、それも一因かもしれません。

—— 集中して打ち込まれる熱血タイプなのですね。今だから話せる、腰痛が原因のつらいエピソードはありますか。

前田 いろいろありますよ。ある日のこと、朝起きて顔を洗っているときに、なんとなく腰に違和感を感じて「ん?」と、思った途端、腰がどんどん痛くなって動かせないほどになってしまって。でも、その日は友人の結婚式に出席することになっていたので、まさかぎっくり腰で伺えませんなんてことはできないので、なんとか支度をして、車に乗って・・・腰痛持ちの方ならお解りかと思いますが、この車に乗り降りする一連の動作も結構つらいんですよ。それで、やっとの思いで会場に着いたのですが、腰が痛くて椅子に座ることができなかったんです。そこで、座布団をお借りして椅子の上に置いて、その上に正座しました。ドレス姿で(笑)。正座すると腰が楽になるんですよね。

—— 身長は173cmのマエノリさんが座布団をのせた椅子の上に正座すると、会場ではかなり飛び出した状態になりますね。

前田 はい、かなり飛び出していましたが、背に腹はかえられませんからね。でも、皆さん「あの人は腰痛だから正座してるんだ」と、理解してくださって。そうやってなんとか事なきを得ました。友人を祝福できてよかったです。

—— よかったですね。しかも、思い出深い結婚式になりましたね。お仕事ではいかがですか。

前田 以前、仕事のために自宅のある東京と大阪を新幹線で頻繁に行き来していた時期があるのですが、座席に座っていたら次第に腰がつらくなってきて、ついにどうにも痛くて座っていられなくなり、ちょうど運良く隣の席が空いていたので横になったんです。そうしたら車内を巡回していた車掌さんに発見されて、横になっていたのですごく具合の悪い人だと思われて「お客さま!お客さま!どうなさいました?大丈夫ですか!大丈夫ですか!」と、声を掛けられ、車掌室に移って休んでくださいと言ってくださったのですが、動くのがつらい状況だったのと、横になったその姿勢がその時は一番楽だったので、事情を説明してそのままの状態で移動させていただきました。

—— 長い時間座っていると腰を痛めますから。座席に横たわる美女に車掌さんはさぞかし驚かれたことと思います。横になれて良かったですね。

前田 本当にそうですよね、なんとか無事に移動できました。それから、『モーニングバード』で、レギュラーコメンテーターを務めていた頃、朝起きたときからちょっとおかしいぞと感じていたのですが、荷物を持って出かけようとした瞬間に「あ、これはまずい・・・」と。スタジオに着いて、どんどん痛みがひどくなったので椅子の背と腰の間にクッションを入れてもらい、背筋を伸ばした状態でなんとか生放送を乗り切ったことも。その日の私はものすごく姿勢がよくて、微動だにしない人、という様子でテレビに映っていました(笑)。

—— 生放送だと冷や冷やですね。

前田 『ヒルナンデス!』でも、「コーデバトル!」の収録の際に腰痛に。広いショッピングモール内をけっこう歩き回って服を探さなくてはならないのですが、腰が痛くて歩くことができず車椅子をお借りしてヘアメイクさんに押していただいて回りました。カメラに映るときだけ立ち上がってコメントするということにして。でも、立ち上がってしまえば楽なのですが、車椅子から立ち上がるまでの動作がつらくて、恐る恐る、ゆっくり立ち上がるのでものすごく時間がかかってしまって。私が立ち上がるとその様子を見ていたみんなが「うわああっ!」っとなって、まるで「クララが立った!」みたいに(笑)。私はやる気満々だったのですが、時間がかかりすぎて皆さんにご迷惑がかかるとマネージャーからストップがかかり、二本撮りの予定が一本になってしまいました。もう一本は事務所の後輩がピンチヒッターで来てくれ無事にロケを終えられてよかったす。

—— いろいろと、大変な思いをなさってきたのですね。お仕事だとなかなか休むことができずつらいですね。

前田 モデルなので服を着ること、着替えることが仕事ですが、腰痛だと前屈みになって靴下や靴を履いたり脱いだりすることさえもきつくなりますから。ショーでモデルを務めるときも、バックステージは時間との勝負なので急いで着替えなくてはならず腰が痛いと大変です。高いヒールでのウォーキングも「大丈夫かな・・・」と、緊張しますし。

—— そんな時、腰痛用のベルトの着用は?

前田 腰痛用のベルトを巻くともちろん楽になるんですが、ウエストが一回り太くなってしまいますし、服のシルエットにも響いてしまうのでベルトを装着したまま服を着てウォーキングするのはまず無理ですね。だから、着替える直前までベルトをしてケアしておいて、着替えるときに気合いを入れてバリバリバリッと外す!(笑)

—— おお、マエノリさんが腰痛ベルトをバリバリッ!と外すと、なんだか変身!みたいで格好いいですけど、大変ですね・・・モデルというお仕事自体にも腰痛を引き起こす要因がいろいろありそうです。

 

前田 そうですね。雑誌の撮影で屋外ロケの場合は、まだ寒い時季に春夏物の半袖やノースリーブなど肌の露出の多い服を着て、長時間過ごさなくてはならないので体を冷やしてしまったり、ショーで高いヒールの靴を履いてウォーキングをして筋肉が張ってしまったりというのも腰にはよくないと思いますし、やはり忙しくて、疲れていると自分の体の弱い部分に出るでしょう。それが私の場合は腰なんですね。

 

腰痛のせいで何度も深刻な危機に直面しながらも、気合いと責任感と持ち前の明るく前向きな性格で乗り切ってこられたマエノリさん。今回、明るく語っていただいた腰痛エピソードすべて相当な緊急事態ですから。さすがプロフェッショナル。後編では、最近の様子や対処法なども伺います。

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